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ラプンツェルは天竺をめざす このページをアンテナに追加 RSSフィード

09/08/13(木)わたしを離さないで

[][] みずうみカーディガン はてなブックマーク -  みずうみカーディガン - ラプンツェルは天竺をめざす

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もう8月ってことはアレか?3ヶ月もすれば雪が降るってことか?ここ数ヶ月の間に増えた夏糸をどうにかしないと、この冬の糸を収納する場所がないじゃないか!つーことで夏糸の在庫消費に本腰を入れる。まず完成したのがこのカーデ。「ヤスピー、マンモスうれピー」などと言ってみたり。

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いつも通り、とじはぎを極力避ける方針をとったので、身頃を全部つなげて編んだ。が、このパターン、わき部分で増目をして袖を形成する『身頃・袖一体型』だったため、ちょっと無茶をしてしまった。そのやんちゃの跡が割とはっきり残っているのだけれど、まあ、わきなんて人に見せつけるような場所ではないから良しとする。

使った糸は毛糸ZAKKAストアーズさんの「アトール・ファインコットン」col.4。セレストブルーに近い青なんだけれど、微妙なにごりが空のそれではない。むしろ水の青。

田沢湖(秋田県)とか

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十二湖の青池(青森県)とか

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万俵家の池(@華麗なる一族)とか。

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はい、最後のは万俵家の池じゃないっす。我が家の池とも呼べぬ水たまりっす。泳いでいるのも当然『将軍』じゃないっす。『二等兵』がせいぜいの金魚っす。

話が逸れた。この糸は初めからこのカーデを編むと決め、必要な量を計算して買ったのに、細身に編んでしまったのと計算が大雑把すぎたので、結局5玉1パック丸々余ってしまった。どうするべかね~。好きな色だし、セール中だし、その上毛糸ZAKKAストアーズさんってば20日のお昼まで3000円以上で送料無料なんて言い出す始末だし。タコ糸もちょっと買い足したいし・・・うん、だがそれをやっちゃうと本末転倒になる。

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着てナンボ。えらく覇気がないな。


[][][]  Print O' The Wave Stole「空の青、海の青」 はてなブックマーク -   Print O' The Wave Stole「空の青、海の青」 - ラプンツェルは天竺をめざす

そういや、流行の波に乗じて1年ぶりにこれをサルガッソ・スペースから引っ張りあげてきたんだけど・・・。

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ほとんど進んでない。船の墓場からは引っ張りあげられたけど、結局浜辺に打ち捨てられている状態。それって墓場と何か違いあるの?


[] 本邦初!ニット・バトル・ファンタジー 最終回・前編 はてなブックマーク -  本邦初!ニット・バトル・ファンタジー 最終回・前編 - ラプンツェルは天竺をめざす

お盆休みを故郷や行楽地やパソコンの前でお過ごしのニッターの皆々様。お待たせしました。ヤスヲ・プレゼンツ、KBFの最新回です。冷たい飲み物などご用意の上でお読みになるのがよろしいかと思われます。書いた本人でさえ赤面して胸元をかきむしりたくなる様な感じですからね。恥の多い生涯を送ってま~す。

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要塞奥深くへと突き進むクロセとシェット。その前にとうとうケミカル卿ことランドが姿を現した。

「先に行け、クロセ。これは私の手で決着をつけねばならない闘いだ」

シェットの言葉に従い、クロセはひとり先へ進む。鏡の間にはただ双子のみが残された。

「迷いはなくなったようだね。さあ見せてもらおうか、兄さんのレースを」

ここに双子は再び針を交える。ランドの機械はあの日から更に進化をとげていた。

「くっ、通常の機械の5倍の針の本数だと?だが、針の本数の差が戦力の決定的差ではない!」

チャルカが閃き、addiが疾走する。あの日と同じく激突する2枚のレース。だが、あの日とは違い、破れ散ったのはランドのレースであった。

「僕の考案した機械は完璧なはずだ。それなのに、何故?」

「完璧であるが故だ」

ランドの機械は寸分たがわぬ作品を生み出す。それはいつ誰が操作しても変わらない。そこに個性の入り込む余地はない。

だが、手編みは違う。糸を通して、針を通して、作者の個性がにじみ出る。そればかりではない。同じ者が編んでも全く同じ物は作れない。もう二度と戻れぬ時が編み込まれ、作品それ自体の個性となるのだ。

「それが『味』。手編みの強さの源だ」

「そうか、『味』か・・・。さすがだよ。兄さんならきっと至高の手編みレースを生み出すだろうと信じていた・・・」

「ランド。おまえ、やはり!」

国と手編みレースを愛していたランドが何故帝国に荷担したのか。

王国末期、世界でレースは絶滅の危機に瀕していた。にもかかわらず、伝統と格式に固執し、王国は頑迷にもやり方を変えなかった。いや、伝統と格式をうたいながら、王国の編み手たちはすでに堕落していた。編み手は難しいデザインを敬遠し、その結果あまたの伝統的デザインが消えていった。それでもなお胡座をかいていられたのは、当時、帝国にはレースを編める機械が存在していなかったからだ。

まもなく王国は帝国に滅ぼされ、放り出された王子たちは国と手編みレースの復興を誓う。だが、世界の様子を知るにつれ、ランドはそれがひどく困難な道であることに気づいた。

王国が胡座をかいている間に、人々はレースに全く関心を示さなくなっていた。そんなところに手編みレースを出したところで、一体どれほどの人の心がつかめよう。まずは人々の目をレースに向けさせなくてはならない。ランドは皇帝が差し出した手を握った。圧倒的な供給力を持つ帝国は充分過ぎるほど利用価値がある。

こうして帝国に加わったランドはレース編み機を開発し、帝国の力をもって世界中にレースを普及させた。急速に高まったレース人気。だが、ランドの計画はもう1段階あったのである。

世界中でレースの人気が高まったとはいえ、それは帝国が供給する機械レースに対してにすぎない。彼が望むのはあくまでも手編みレースの復興。それはケミカル卿として帝国の高速機械部隊を率いる立場になっても変わらない。彼の機械によって生み出されたレースはいまや世界最高の呼び声が高い。それを手編みレースが打ち破ったならば。ケミカル卿の名が高ければ高いほど、破った者の名も手編みレースに対する評価も高まるはずだ。

ランドには確信があった。余人は知らず、兄ならば、レース連合王国の第1王位継承者にして初代国王の再来とも言われたほどのレース編みの天才プリンス・シェットならば、きっとこの世界最高の機械レースを凌ぐ手編みレースを生み出すであろうと。手編みレースによる機械レースの完敗。それこそがランドの計画の最終目標。そして、その時はついに訪れた。

「違う。僕はケミカルだ。プリンス・シェット、僕を倒せばあなたは最高のレースニッターになる。レース連合王国の復活が成るよ。・・・さあ、殺してくれ」

「できるわけがないだろう!」

ランドの言葉をシェットは激しく振り払った。

「私は何もわかっていなかったんだ。あの日おまえに針を折られるまで、私は手編みレースにかなうものなどこの世にはないと思っていた。世界のレース事情も、いや、編み物全体の事情も、私は何ひとつ知らなかったんだ。隣にいたおまえは多くを見、考えていたというのにな。力を貸してくれ、ランド。私にはおまえが必要だ」

「兄さん・・・」

王国の滅亡から幾星霜。一度はわかれてしまったふたりの道が今再び交わる。

シェットが差し出した手をランドがつかもうとしたその時、轟音が起こり、要塞が激しく揺れた。

「これは!?」

「皇帝陛下だ・・・。ついにあのラインを稼動させたんだ!」


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タイトルでお分かりかと思うけれど、今回で終わることができなかった。ちょっと考えればわかることだったんだけれど、最終決戦突入の時点で残っていたのは双子対決とクロセVS皇帝。その上ここで諸々の関係や事件にケリをつけなければいけないのだから、1回で終わらそうと思ったら膨大な量になってしまうわけね。最初はそれをコンパクトにまとめようとあれこれやってみたんだけど、余計に収拾がつかなくなってしまったので、あきらめて分けてみたら、まあ結構するっとまとまったじゃないの。初めっからこうすれば良かったわ。

さて、ここのところの暑さで頭がいい具合に発酵しているので、燃料切れを起こす前に次回をさっさと(当社比)まとめます。この作品はヤスヲの腐った思考と皆様の生温かい応援をエネルギー源として制作されております。またまた気長にお待ちくださいませ。

ginnnanginnnan2009/08/14 00:07ぎんなんです。みずうみカーディガン、完成おめでとうございます。夏らしくて、少女らしくて素敵です! というか、ヤスヲさんのセンス(というのか……)って、私が好きなカンジと方向性が一緒っぽいです。だから毎回、「いいなぁ」と思ってみています。
 ということで(?)、電撃文庫あたりの新人賞目指す仕事に戻って下さい(笑)

marunitachibanamarunitachibana2009/08/14 08:17橘です。みずうみカーデガン完成おめでとうございます。プレーンな感じいいなぁ。
3ヶ月先・・名古屋の日中はまだまだ暑いので「エー加減長袖にしないとなー」とか言ってる気がします。日本は広いですね。
ランド・・最後まで「皇帝陛下」って言ってますね。尊敬はしてるんだなぁと思ってみたり。

yasuw0yasuw02009/08/14 08:20ぎんなんさん:ありがとうございます。うふ、夏のお嬢さんモード全開っすよ。この中身を少しでも隠さないとね・・・(笑)  ということで、『今世紀最大の大型新人誕生』と呼ばれるのを目指す仕事に戻ります。アニメキャラクターの絵をラベルに使った毛糸を売り出すのが目標ですからな!

yasuw0yasuw02009/08/14 08:25橘さん:ありがとうございます。日本は広いですね~。私はこの頃朝晩に「いい加減長袖にさねばなんねえべ」とか思ってますよ。日中はそんな気も吹っ飛びますが。砂漠並みの寒暖の差。  ランドのそこんとこ!後編の重要なポイントっす!ああ~、説明したいけど・・・って早く後編出せばいいのか。

marimomongamarimomonga2009/08/14 10:08まりもです。みずうみカーデ完成おめでとうございます。毎回作品のネーミングや、そこここにちりばめられている言葉から尋常でない(褒め言葉でございますよ)読書量がうかがわれ、尊敬のまなざしをPCに向けております。KBF最終回後編楽しみにしております、完結の暁には出版社を探さないと…。

hamkitchenhamkitchen2009/08/14 12:24みずうみカーデの完成おめでとうございます。相変わらず、よい色で攻めていらっしゃいますね。たんすの引き出しを開けたら、深い深い水の底を覗き込んだ感じになるんでしょうね(いろんな青が並んでいて)。カズオ・イシグロ、文庫版がそんなかわいらしげな表紙で出ているとは知らず、タイトルが同じだけどうちにあるのとは別の本かしら?と目をこらして画像の著者名を見つめてしまいました。

mimistraussmimistrauss2009/08/14 13:22みおです。おお、なんて怒濤&感動になだれ込む完結編なんでしょう!
早く続きが読みたい。よろしくお願いします。

みずうみカーディ、ステキですね。側に文庫本のみずうみがそっと置かれているのもヤスヲさんの演出らしくて、ニクイです。何年前に読んだかしら・・・・・。

ハート抜きのアイマスク、ほんとにラブリーですね。私も編んでみたいです。

ribbon_amimonoribbon_amimono2009/08/14 18:09こんにちは、りぼんです。
みずうみカーディガン、完成おめでとうございます。着てナンボのヤスヲさんがなんだかしおらしくて(笑)素敵です。
そしてKBF…毎回読み応えがあって楽しみだったのに、もうすぐ本当の本当に終わってしまうのかと思うと寂しいです~。
手編みの「味」についての記述(「もう二度と戻れぬ時が編み込まれ、作品それ自体の個性となる」)に感動しました☆

yasuw0yasuw02009/08/17 20:04まりもさん:ありがとうございます。や、読書量は尋常の範囲内なんですよ。尋常じゃないと発覚したのはむしろ書籍代の方で・・・。ま、つまり積ん読が異様に多いってことなんですが。無・駄・遣・い!(笑)  そうですね~、完結の暁にはまずどっかの出版社から出してドカンと売れて、それ以降は雄鶏社をネオ・雄鶏社もしくは不死鳥社として蘇らせてそこから新作の出版を・・・。


まひろさん:ありがとうございます。青大将ですから!青二才ですから!(笑) そうそう、この「わたしを離さないで」の表紙、かわいいでしょう。そのうち図書館で借りようと思っていた矢先にこれ見付けちゃって即ゲットですよ。誰がお前を離すもんか、って感じですよ(笑)


みおさん:ありがとうございます。うふふ、あと1回ですからね。がんばります!  あ、そういやあの某金髪の孺子の名前ってこの『みずうみ』からとったんですってね。  ハートのマスクは簡単ですよ~。みおさんも是非是非作ってみてください。ともにイカガワシイ雰囲気を・・・じゃなくてラブリーな雰囲気を醸し出しましょう!


りぼんさん:ありがとうございます。あら、ワタクシは淑女ですから実はものすごくしおらしいんですのよ。いつもは虚勢を張っておりますの(笑)  KBF。いや~、そこまで言っていただけると、私も思考をダダ漏れさせた甲斐があったというものですよ。毎度毎度自分が書いたものに身もだえしておりましたが(笑)