あみもののーと・てつむぎのーと

スパムコメント対策のため、はてなユーザーのみがコメントできる状態になっています。

2004-08-07 (Sat)

[][]Q Is For Quarry

"Q Is For Quarry" Sue Grafton ISBN:0399149155(ハードカバー)

紹介

カリフォルニア州サンタバーバラの私立探偵Kinseyの元に知り合いの刑事Dolanが持ってきたのは18年前の未解決の殺人事件の調査の手伝いの依頼だった。被害者は未だ身元不明。退職した刑事Staceyと3人で関係者をたどり、当時見逃された事実を確認するために訪れた小さな町で新たな殺人事件が起こり・・。著者Sue Graftonが実際の事件から発想を得た小説。

ISBN:0425192725(ペーパーバック)、「獲物のQ」スー・グラフトンISBN:415208507X(日本語版)

感想

  • おもしろかった!
  • リーズナブルなストーリー展開。おぉぉーーという意外性はあまり無いけれど、色々伏線があり退屈しない。
  • 登場人物が地味っぽいけど魅力的。Kinsey、Dolan、Staceyの3人の頑固でユーモラスなやりとりが好ましかった。
  • 読みやすく、良くは知らないアメリカ南部の砂漠のフリーウェイ沿いの小さな街の情景が目に見えるようだった。
  • 巻末に、著者が発想を得た未解決事件の被害者の女性の顔の復元図があるのにどきりとする。

英語について

読みやすかった。最近読んだ中では会話部分が一番くだけているものだったかも。主語がない・疑問文が疑問形じゃない等。主人公の職業や社会的クラスの違いか。

分からなかったところ

p.368 "Bleak," someone said.:わびしい、気のめいるような。

"Bleak"の前後の文章との関連を間違って把握していたので、辞書を見て単語の意味を調べても文脈が全然理解できなかった。

  • "Bleak"は、このせりふの後に続くKinseyと別の人の会話(Kinseyがセカンドハンドショップで購入したジャケットが多分その人物のお古だろうこと)に関連するのかと思い、・・ジャケットがみすぼらしい・・?ってそんなこと言うわけないし・・と。英語の先生に聞いてみたら、前パラグラフで主人公Kinseyが見ていた部屋をその人が見て言ったせりふだった。

*追記(8/11)

下のコメント欄id:yukattiさんが上記"Bleak"部分の訳を引用してくださいました。原文と翻訳の改行が全く同じです。翻訳って適当に分かりやすいように意訳されてるのかと勝手に想像していたので、こんなに忠実に訳されているものなのかと少し感動しました(きっと翻訳にも色々種類があるのでしょうが)。

"Bleak," someone said.
I turned. Justine was standing to my left, making the same sad assessment of the room that I had. I saw her gaze linger on my jacket."What."
"Nothing. I used to have a jacket just like that."
"Really? I've had this old thing for years."

Q if for Quarry p.368

「寒々しいわ」だれかが言った。
ふりかえった。ジャストティンがとなりに立ち、わたしと同じように部屋を眺めて淋しい感慨に浸っていた。彼女がわたしのジャケットに目を留めた。「どうかした?」
「なんでもないわ。以前、それとよく似たジャケットを持っていたの」
「本当に? これはもう何年も着ているのよ」

『獲物のQ』(嵯峨静江訳)p.351/ 8/7コメント欄

*追記終わり

単語ピックアップ

文脈に合っていると思う意味を書き出しています。英和辞典はDDWin Version2.64とMicrosoft/Shogakukan Bookshelf Basic Version2.0。

  • quarry:(n.)石切り場;(vt.)・・を捜し出す;(n.)獲物;追求されるor狙われる人。タイトルには二重の意味がある。
  • p.79 vamp:手直しする;作り上げる
  • p.80 in situ:adv. 元の位置に;原位置に
  • p.116 Geez, I'd been picturing a bit of B&E.:B&Eでは辞書に無かったので英語の先生に聞いた。ここではbreaking & entering(家宅侵入)だそうです。"cop talk"だと言ってました。
  • p.117 (車について)"You remember the make?":(NN,CN)車の種類、型。以前id:tiki-tikiさんの7/6の記事で知った単語でした。
  • p.119 pernicious:有害な
  • p.135 beseech:懇願する
  • p.151 squint:一瞥する
  • p.152 repugnance:嫌悪、強い反感
  • p.163 frolic:遊び戯れる、飛んだりはねたりする
  • p.167 pious:立派な
  • p.175 chaparral:やぶ、茂み(カリフォルニア州南部に特徴的な低木の硬葉半潅木林からなる植生)
  • p.288 wraith:幽霊
  • p.288 stoned:a. 麻薬で恍惚となった
  • p.301 ubiquitous:いたる所にある(流行のユビキタスってこれか)
  • p.360 perspire:汗をかく

メモ

英語多読というキーワードを知りました。私は多読と言うほど読まないけれど、おもしろそう。また、同キーワード経由でSSS方式という外国語の本の読み方を知る。私も英語の本を読んでいるときは辞書をひかないし、辞書をひかないと話が分からない本は読まないので、似たような方法で読んでいるみたい。

今は語彙を増やしたいので、分からない箇所は自分の本なら線を引き、借りた本ならメモして、本を読み終わった後で調べます(分からない単語は沢山あるので気が向いた箇所だけですが)。本を読み終えるとつい意味を調べないままになりがちだけど、日記にまとめるのはモチベーションになって良いみたい。また、ストーリーに関連した内容なので単語が記憶に残りやすいような気が(願わくば)。

トラックバック - http://amimono.g.hatena.ne.jp/lum403/20040807