2006-10-21(Sat)
■ [フェアアイル]仕上げ 
フェアアイルの仕上げ方について、私のベレー帽はサイズが大きかったので、わざとフェルト化させて縮めました。
本来の仕上げ方は
ウール用洗剤でお湯で押し洗い。モミモミはしない。(←ここ重要)
シェットランドヤーンで編んだ場合、その糸自体が絡まりやすいので、もむ必要はないのです。
お湯ですすいで、水分をとって、ねじり絞りなどはしないで、水分をきり、タオルなどに包んで脱水槽の壁面において、脱水。このときはしっかり脱水しても大丈夫。(水分が多く含まれるよりも、しっかり脱水して水分を減らしたほうが編地にもよい)
平干しして乾かす。スチームアイロンで整えて完成。
と、大抵のウール洗いの扱いとまったく同じになります。
がしがしと洗ってしまって、フェルト化させるのは本来は違うんですね。セーターやベストでこのやり方をすると縮んでしまって着られないということも起こります。
ただし、編み上げたらサイズが大きかったという場合には使える手かなと思います。
このやりかたで、ウール100%の古くなったセーターなどをバッグにリメイクするということも出来ます。
■ [つれづれ]次に編みたいもの 
編まなくちゃいけないものはほっといて(笑)次に編みたいものリストアップ
- 耳あてつきのフェアアイルの帽子 2種 きっと色違いで編むことになりそう
- ベレー帽の色違い 臙脂色バージョン 予定
- コルソナスのリストウォーマー これはちょっと難しそう
- オンディーヌのパターンの色違い ベレー帽
- シェーラのベスト ブルーバージョン
リストアップして気がついたけれど、全部手紡ぎ糸の予定だわ~。
ベレー帽が編みあがって、他にもいろいろ編んでばかりなので、スピンドルに触ってなかったので、またばんばん紡げそうだと思うとちょっとうれしい。
ちなみに編まなくちゃいけないもの
- Gossamerの三角ショール と レース糸紡ぎ
- タティングのウールバージョン ミニスカーフ
- 牧場からの依頼の小物 マフラーとキャップ
蛸のように手が8本あっても足りなさそうです。
フェアアイルはドレッシングの工程があって、初めて作品になるんです。どうやれば縮む=フェルト化するのかということがわかっていれば、フェルト化させないですむということなんですね。
フェルト化は石鹸(アルカリ性)と温度差でなるんです。アルカリ性だと羊毛の繊維の表面にあるキューティクルが開いて、繊維が絡みやすくなる、ということなんで、それをしないように気をつければ大丈夫ってことなんです。
◆tocikoさん
羊毛の特質をわかっていると、何をしたらいけないか、また何をすればいいのかわかってくるので、意識的にフェルト化させたり、させなかったりと楽しんでいます。
でも、tocikoさんのアレンジのレベルの高さといったら、もう憧れなんですよ~。自分に似合う、こう作りたいという思いをちゃんと作品に投影されているのが素晴らしいと思います。