2005-11-08(Tue)
■ [spinning]汚毛洗い 
羊の刈り取ったままの毛を洗う。手紡ぎをする一番最初の工程。本当はここにくるまでに、刈り取った毛を広げて、使えるところと使えないところを分けるスカーディングという作業があるのだけれど、買ってくる段階でその作業はなされているので、ここでは省いている。左の写真が汚れがついたままの羊の毛。品種はコリデール。色は白。なんだけれど、かなり汚れているので洗ってもかなり黄ばんでいる。今日は禁じ手をちょっと試してみている。こんなことは普通はしないのだけれど、より白く洗いたいので、洗剤液に塩素系漂白剤をキャップに2杯入れて70度に上げて、漬け置き洗いに挑戦。さて、どこまで白くなってくれるかしら。毛質はそれほど悪くないので真っ白になってくれるととてもありがたいのだけれど。40度より温度が下がらないように時々確認しながら作業をする予定。あと3時間くらいにしようかしら。それとも一晩ほっておこうかな。こういうときは保温プレートがあればいいのにな~。
漂白剤とは力技ですね。でも市販の糸の加工を考えたら少しくらい入れても全然問題なさそうです。アルコールを少しいれるという話も聞いたことがありますが、加熱するとだめですよね。
チベットの糸だそうだけれど、完全に手紡ぎの糸じゃないかな~。実物を見てみたいです。わざと脂分を残して洗うこともあるんです。確かイギリス北部の漁師さんのセーターはオイルドヤーンのはずです。脂分が残っていると水をはじいてくれるのでいいらしいです。少し脂分が残っている方が糸のためにはいいのだそうです。
★りのさん
私はいつも台所のシンクで作業をするので、一度に大量に洗うことはできなくて、多くても300gほどなんです。今回のはおためしだから50gほどじゃないかしら。(洗う前だから実際にはもうちょっと多いですけれど)今回の汚毛はごみはほとんどなかったのですけれど、ステインがひどくて悲しいです。ごみが多くてもカードがけの作業でほとんど落ちてしまうので、ステインがないほうがありがたいわ~。漂白剤、だめでした。難しいです。アルコールを入れて洗うなんてすごいですね。加熱しちゃうとアルコールは飛んじゃいますよね。