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いづれはミス・マープルのように

   

2009-08-10

[]  09・6・29北欧ニット1日セミナー・レポ はてなブックマーク -   09・6・29北欧ニット1日セミナー・レポ - いづれはミス・マープルのように

ご無沙汰しておりました。お陰さまで少しずつ落ち着きを取り戻しています。こちらもゆっくり再開しますので、またよろしくお願いします。

遅くなりましたが北欧ニットセミナーレポを。(長文になりました。お時間のある方、お付き合いください。)

はじめにページのご紹介。

どちらも当日の様子が綴られているページです。

当日のスケジュールは、北欧ニットデザイナーさんのお話(1人づつ・それぞれ30分~1時間)→林ことみさんによるレクチャー(約1時間)→フリータイムでした。



 ※掲載画像はすべて当日会場(ヴォーグ東京校)で撮ったものです。

Vivian Hoxbro さん(デンマーク)のお話 はてなブックマーク - Vivian Hoxbro さん(デンマーク)のお話 - いづれはミス・マープルのように


f:id:hebrye:20090810092356j:image   f:id:hebrye:20090810093720j:image
作品創作にあたって、ご自宅周辺の自然・建物、そして昔の織物からインスピレーションを得ていらっしゃるそうです。10種類以上スワッチを編み、どれが良いかを自問自答して決められるそう。 例えば f:id:hebrye:20090810100410j:image:left このヨーク部分。 アフリカ「MASAI(マサイ族)」のビーズネックレスからヒントを得て創られた。





f:id:hebrye:20090810100012j:image:left 未完成のドミノ編み。 これはご自身所有の古いセーターの模様がヒントに。それは黒いドット。遠くからみた時「穴が開いている」と感じ、そこから穴あき未完成ドミノを思いついた。



f:id:hebrye:20090810101432j:image:left 画像右(黄色い矢印)のポンチョ。 これはアメリカインディアン「NAVAJO(ナバホ)」民族衣装の羽根からイメージされた。




その他に会場には f:id:hebrye:20090810102059j:imagef:id:hebrye:20090810102058j:image こんな作品がありました。(左:(本に掲載の)小物セット/右:ご本人使用の「編みかけモノ用バッグ」) Vivianさんのサイトがこちら。英語&デンマーク語オンリーですが作品画像が沢山あり楽しいです。

Sussanna Hansson さん(スウェーデン)のお話 はてなブックマーク - Sussanna Hansson さん(スウェーデン)のお話 - いづれはミス・マープルのように


f:id:hebrye:20090810111740j:image f:id:hebrye:20090810111739j:image
Bohus Knitingの歴史~現在の状況までを話されました。
始まりは戦中・戦後の経済的困窮からでした。女性が何かできることはないかと考えたのが「短い糸(残糸)を集めて作品を造り売る」ということ。そこから1947年に現在「Bohus Kniting」といわれるものが出来たそうです。 会場には沢山の作品がありました。 f:id:hebrye:20090810113644j:image f:id:hebrye:20090810113643j:image 作品名「LEMON」これ裏返ってます。「裏も見て欲しい」とSussannaさんの計らい。(作品に触れてはいけないので)

f:id:hebrye:20090810113632j:image:left 裏の醍醐味といえば・・・タグ! ←ということで撮りました~。






f:id:hebrye:20090810114908j:imagef:id:hebrye:20090810114907j:image ↑作品名「MOZAIK」



f:id:hebrye:20090810115404j:imagef:id:hebrye:20090810115401j:image ↑作品名「NYA AZALEAN」



f:id:hebrye:20090810115828j:imagef:id:hebrye:20090810115827j:image ↑作品名「GREEN WOOD」


f:id:hebrye:20090810120329j:image:left ←作品名「ROSA SPETSKRAGEN」







f:id:hebrye:20090810120942j:imagef:id:hebrye:20090810120941j:image ↑作品名「TOBAK」


f:id:hebrye:20090810121654j:imagef:id:hebrye:20090810121653j:image ↑作品名「RODA RANDEN」
Bohus Knitingがオートクチュールに使われた時期に、女優のグレース・ケリー、イングリット・バーグマンが顧客だったという記録あり。特にバーグマンはこれを着て故郷を感じていたそうです(スウェーデン人だから) Susannaさんのサイトがこちら。英語オンリーです。

Kirija(キリヤ) Kongsbak さん(デンマーク)のお話 はてなブックマーク - Kirija(キリヤ) Kongsbak さん(デンマーク)のお話 - いづれはミス・マープルのように


会場にKirijaさんの作品がありませんでした。(残念!) お話のテーマは「ボーダレス・ニッティング(Borderless kniting)」自由な発想の編み物の紹介やクラフトの可能性、デンマーク編み物の歴史などを話されました。 なかでも印象的だったのが「手がエスペラント語である」というお話。人種・国・言語・宗教・思想・性別が違ってもクラフトなら誰でもできる。「手が言葉の代わりになり、通じ合うことができる。」 スポーツと同じようにクラフトもクローズアップされるべきだ。(ニットを含めクラフトには、世界をつなぐのにスポーツと同じ効用がある) クラフトがスポーツのように世界中に(例えばオリンピックのように)普及しないのは勝負がハッキリつかないから、とおっしゃってました。

Kerstin(シャスティン) Jonssonさん(スウェーデン)のお話 はてなブックマーク - Kerstin(シャスティン) Jonssonさん(スウェーデン)のお話 - いづれはミス・マープルのように


f:id:hebrye:20090810134220j:image f:id:hebrye:20090810134211j:image
ご自身の編み物との関わりや、ボスニアン・クロッシェ・ホックとの出会い、恩師であるヤノ・ミエコさん(日本人・単身スウェーデンに渡り日本の編み物技術を教えていた方)の人間性などを話されました。
Kerstinさんはヤノさんから直接編み物を習いました。彼女は技術はもちろん人間性が素晴らしく、彼女の口癖=「自分で考えるクセをつけなさい。」これが今でもKerstinさんのモットーになっているそうです。
だから「ミエコの故郷である日本に来て、日本の方々にこうしてニットの話ができることが嬉しい。」とおっしゃっていました。
f:id:hebrye:20090810140156j:image f:id:hebrye:20090810140155j:image 至近距離からみた作品の一部です。

感想&記念品 はてなブックマーク - 感想&記念品 - いづれはミス・マープルのように


今回の参加者に、プロの方が結構いらして(偶然にも私の隣がニッター&教室を開かれている方、その隣はヴ○ーグで教鞭をとられている方だった・驚!)その雰囲気を味わえたこともお得でした。 セミナー終盤には風工房さんの姿も。 スラスラ英語でKirija(キリヤ)さんと談笑されている姿がカッコ良かった!

f:id:hebrye:20090810142232j:image:left 参加者に配られたカード&ステッカー ステッカーの文字「gaw STRIK」=北欧ニット雑誌の名前。そこでの交流から「ニットシンポジウム」へ発展。「競い合うことなく興味を分かちあう」がモットー。この精神、大いに共感です!

それから
f:id:hebrye:20090810144106j:imagef:id:hebrye:20090810171115j:image ↑「Bohus Kniting」リストウォーマーのキットや



f:id:hebrye:20090810144533j:image f:id:hebrye:20090810144531j:image ↑本を買いました。(思いっきりサイン目当て)
それから(私にとって)サプライズが2つ。
  • 1つめ:ひょんなことからVivian Hoxbroさんとサシでお話できた。
お昼休みに偶然、階段で前後になったのです。カタコト英語で話しかける私。「お話に感動した」「作品の色合わせがステキ」などは通じたものの、「作品のアイディアに煮詰まったときはどう気分転換を図っているのか?」という質問が通じない。 困る私に「マリコ(当日、通訳された野中真理子さん)の助けを借りましょう!」とVivianさん。戸惑う私を階下の応接間へ。そこではプレゼンターの皆さん(北欧の方3人と通訳の方2人。そして林ことみさん)がお食事中でした。そんな中、野中さんに通訳をしていただくということに。(野中さん、ありがとうございました。) お陰で通じた質問に対してVivianさんの回答は「気分転換を図る必要がないの。好きなこと(=ニット)だから煮詰まったことがないのよ。」 目からウロコでした。

  • 2つめ:真後ろの席でKerstin Jonssonさんの実演が始まった。
ご本人了解の下(ここでも通訳の方に助けを借りた)撮った写真。 f:id:hebrye:20090810152604j:imagef:id:hebrye:20090810152603j:imagef:id:hebrye:20090810152602j:image 第一線で活躍中のニットデザイナーの心意気や本物の作品を、生で感じることのできた貴重な1日でした。 以上、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!

robin-knitrobin-knit2009/09/08 14:02こんにちは、ロビンです。
うかつにもヘブリーさん渾身の「北欧ニットセミナーレポ」見落としておりました。失礼しました。
穴あきドミノのヒントとか、ボーヒュースニットの由縁であるとか、ヤノさんのこと、林ことみさんや風工房さん、いろいろなお話が盛り沢山。そしてカラフルな写真も相まってセミナーの様子がよく伝わってきます。
ヴィヴィアンさんとサシで話されたとか、どきどきされませんでしたか。
私は、あの嶋田俊之さんとサシでお話をしたことがありますが、あがってしまいました。
手がエスペラント語である。自分で考えるクセをつけなさい。好きなことだから煮詰まったことはない。
印象に残る言葉の数々ですね。ありがとうございました。

hebryehebrye2009/09/11 17:37>ロビンさん
いえいえこちらこそ、お返事が遅れて失礼しました(汗)
セミナーの様子が少しでもお伝えできて嬉しいです。え!?嶋田さんとサシでお話されたことが!羨ましい!!繊細な方と聞きますが実際会われたご印象をお伺いしたいです。
ヴィヴィアンさんは柔らかい雰囲気の持ち主で、そのお陰で緊張しませんでした。それよりも哀しいかな、語学力を駆使することにドキドキでしたよ…(苦笑)上手くいえませんが「好きだからやっている」人の強みと凄さを感じることができました。