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とにかくやってみよう

2009/10/10

コピーや本の貸し借りについての、個人的な意見です。



私がある場所で不用意に発言・質問したことが、さまざまな余波を起こしており

多方面にご迷惑や心労をおかけしているようで、大変申し訳ありません。


知り合いに、こういった方面に詳しい人がいましたので、少しお話をうかがいました


うかがった話について書こうと思うのですが、私自身、法に詳しいわけではないので、知識や理解の範囲を超えることが多く、解釈が間違っている部分があるかもしれません。

また、インターネットという媒体自体、歴史の浅いものです。もともとの出版物などに関する権利を守る法律というのは、「紙」媒体を対象としていたものではないかと思います。最近のインターネットの発展に、法律が追いついていない部分はとてもたくさんあるのではないかと推測します。


ですので、「ではこういう風な場合はどうなのだろう?」と、大勢の人たちが持つであろう1つ1つの疑問は、実は現状の法律では「抜け穴」になっている可能性があります。そういった細かい疑問点、ケースについては、素人の私個人ではまったく判断がつきません。さらにいえば、法自体も、現状に合わせて日々進化しつつあるはずですので、さらに素人ではどうにもならんと思います。


そのあたりの「無知ゆえの誤解」や「細かい判断ができないこと」については、ちょっと無責任で申し訳ないですが、ご容赦いただきたいと思います。


さて、前置きが長くなりましたが、私たちが、「著作権」という風にひとくくりにして話しているなかには、いろいろな権利の問題が含まれているようです。以下長文です。興味のある方はお読みください。






まず、お話をうかがって個人的に目からうろこが落ちたのは、「今回の一連の話の中には、『複製権』『著作権』『貸与権』などの話が混在しています」という一言でした。なるほど、そんなにも、権利というのは細かくわかれているのね・・・ということに、まず驚きました。



そして、話の中でもっとも心に残ったのは、「「著作物の複製権は、基本的に著作者のみが有するものです。」ということ。まあものすごい簡単に言えば、コピーする権利は、著作者にしかないよ、ということでしょうか。出版というのは大々的にコピーする行為だよねと思うのですが、出版社は「出版権」という権利を持っているのだそうです。



 身近な世界での疑問の1つとして、図書館でコピーできるのはどうなんですかってことなんですが、これにも「図書館で複製が一部のみ認められるのにも、いろいろ条件があり、基本的には、専門職員(司書ですね)が配置されているからなのであって、何でもOKなわけではないのです。」ということでした。

 これだけの話でも、若干うしろめたい気持ちになったりする私です(笑)。まったくの清廉潔白というわけではなくて、やっぱりコピーした経験が、もちろんあります。ブログはじめてから、あー、気をつけなくちゃいけないんだなあと思った程度の浅さなわけでして。

 図書館でコピーできるのは、部数にして1部、そしてページ数としては部分的であって、たとえば書籍の50%以上をコピーすると、「部分的」とはみなされないという判例などもあるそうです。まるっとコピーしたらダメってことなんでしょうね。

 また、雑誌も新しいものはコピーできない図書館も多いですよね。入手可能なものは、買ってください、ということだと思います。



 それから貸与権の話では、「貸与に関しては、著作権法上では、視聴覚資料についての制限だと思います。」とのこと。つまり、レンタルレコード屋さんとかビデオ屋さんとかにたいする制限。書籍についての制限ということではないってことは、本を貸与するのはかまわんよ、と解釈すると乱暴すぎるのかなあと思ったんですが(笑)、さてどうでしょうか。



ついでに、そもそも「図書館」とはなんですか?という質問もしてみました。これは一言では難しいということでした。

 「図書館は、人類の知る権利の獲得の歴史でもあり、語れば、長いです。思想統制や、逆に解放の目的で整備されてきたという一面もあり。古来より個人の文庫などは存在しますが、それも、お金と志のある有力者がやってきたこと。書籍が入手しにくい貴重な時代のこと。今でも、地域文庫等ありますが、そのあたりも設立者の目的があり、善意なのか、営利目的なのか、いろいろ。許可もいるのかなぁ。」とのことでした。


 市町村などで設置しているものについても、何らかの制限があるのかもしれませんが、その方は、その方面は専門でないのでよくわかりません、とのことでした。「本をまとめておいて人に貸す」という同じようなものでも、いわゆる公的な図書館と、それ以外のものというのは細分化されているってことのようです。こういった問題は、1つ1つの知識が深く必要なため、範囲を狭く区切ってあるのかもしれません。



といったように、ややこしいことがいろいろあるんですが。





個人的には、著作権関連のことを考えるときに大事なことは、「私が本を購入することで、なんらか利益を得る人が、その本の向こう側にいるということ」を、想像することかなと思っています。作者が、苦労して考えて生み出した作品に対する対価を、正しく得られるようにするために、著作権などの権利を設定して、守っているのではないかと思うのです。



作者の了解を得たのかどうかが不明なままのパターンのコピーが流通することは、著作権や複製権を侵害することになるからダメというと硬いのですが、「さくしゃは、おかねをえるチャンスを、1つのがした」という状況だと思うのです。

自分の本を貸しますよーと、ネット上で公言することは、ひょっとしたら出版社の出版権であるとか、販売して収入を得るという権利などを侵害する可能性もあるのではないかと想像します。それに、貸した先に悪意を持った人がいたなら、コピーをとられるかもしれないから、作者の著作権を侵害するかもしれません。




さて、それでは、もう一方の、「わたしたちが楽しむ権利はどうなるのよ!」ということについてですが、楽しめる範囲で楽しむのはぜんぜん問題ないんではないかなあと思っています。お友達と、「こんな本買ったんだー」「こんなもの作ったんだー」とみせあう。ブログはたしかにその延長線上にありますよね。


ではあるのですが、ブログの読者は、自分たちが思っている以上に広範囲にわたっているはずです。友達ばかりではありません。貸し借りなどのやりとりを、好意的にみてくれる人ばかりでもないと思います。


たとえば、悪意を持って用意周到にさも親しげに近づいてきて、「その本を貸してください」というのを、悪意からだと見抜く力は私にはまったくありませんので、正直怖いです。もちろん誰も彼もを疑ってかかっているわけではありませんが、かといってすべての人を信じているわけでもありません。また何といっても、そういったやりとりを、大勢の人が見守っているということが、非常に怖いことだと思うのです。お友達どうしの貸し借りならOKではないか、という点については、きっと節度ある範囲ならばOKに違いないんですが、それはあくまでも、閉じた世界でのことであって、ネット上で発表した時点で、「公然と」なってしまうというところに、ブログ上で本を貸し借りするということの怖さがあるのではないでしょうか。


じゃあどうしたら?ということでいうと、すでに知っている数名のごく親しい方たちと、公の場で発表しないで(つまり、ブログや掲示板には書かず)こっそりやりとりをしてしまえばいいのではないかという風に思います。いいのではないかと言った端から、「ほんとはこれもダメなのではないか」とおそろしい気持ちになり、俺はもうだめかもしれない、と言ってみたくなります(笑)。





ちょっと長くなってしまいましたので、まとめます。




まず私が著作権だのなんだのと、コうるさいことを申し上げる大きな理由は2つです。

  1. 権利を守られるべき人(作者)がいるから。
  2. ネットの世界は広くて怖いから。

簡単すぎたかなあ・・・でも基本は、この2点です。




具体的な対処法としては、これまた2つあるかなと思います。もちろんほかにももっとあると思います。

  1. 作者の権利を守るために、権利を持っている人や会社に、まずは確認してみる。
  2. なにかやってみたいことがあったとき、「こんなことをしてみたいんだけど、どうかな」と相談してみる。

相談してみたとき、「それなら大丈夫」「それはグレーだから、いったん止めて、確認してみよう」「それは真っ黒だから、止めたほうがいい」など、いろいろな意見が得られると思います。そのなかで、「絶対に大丈夫」とわかっていること以外は、やらないようにしたほうが、いろんな意味で怖い目にあわなくてすむのかなーと思うんですが、どうでしょうか。





とはいえね、インターネットはやっぱり便利だし、使い始めてから見聞もぐっと広がりました。そういった怖い面もあると理解しつつ、ブログを楽しんでいけたらいいなと思っています。




*1

*1:最後になりますが、Mさん、お忙しい中、無理をお願いして時間をいただき、ほんとうにどうもありがとうございました。重ねてお礼を申し上げます